JavaFesta2009参加

来場者は300人くらいですかね。盛況のようですが、金曜日となると会社が認めてくれないと参加できないので悲しい思いをしている人も多数。
軽く参加したセッションの内容と感想です。

「ソフトウェア開発に役立つビジュアル思考」〜マインドマップ/UMLを現場で有効活用しよう

講師はチェンジビジョンの平鍋さん。マインドマップの紹介とUMLユースケースのみ)を使って要件定義フェイズを進めてみませんか?といったお話。
マインドマップ自体はよく使っていますが、主にツールを使っていることが多く(ホワイトボードは除く)、手で書くことによりイメージとして記憶に定着するなど再認識し、手書きももっとやらんとなと感じた。
UMLについてはユースケースを最初のステップとし、まずはマインドマップヒアリング(ギャザリング)し、UMLに落とし込むというプロセスを紹介。

プロジェクト管理ツールTrac,Redmineで平和と秩序を勝ち取ろう

アークシステムの黒住さんのセッションで、TracとReadmineを使って脱Excelで楽しく仕事しようというお話。TracとReadmineについては軽く紹介程度。チケット駆動駆動のやり方を浅く紹介という感じなので、(公演中も言ってましたが)ちょっともの足らなかったのは確か。
チケット駆動はどんな粒度でコミットルールはこうしてとか、ノウハウがないと中々回らないのでその辺も少しフォロー欲しかったかも。最初にチケットをまとめて登録するとかもう少し詳しく聞きたかった。とはいえ、問題は末端開発者が導入を提案しても上流から求められるのはExcelって問題なんですよね。自分も何度となく導入を提案してはリジェクトされてきたわけで。
ちなみに黒住さんはRedmine派。理由はUIが奇麗だから。結局は趣味という前提で、自分はTrac。理由はPythonだから。

Jazz...and all that Jazz. --- Jazzで始める分散アジャイル開発-

神崎さんの要求定義については以前聞いた話との事ということもあり、IBM藤井さんのjazz
要はAgileな開発を大規模開発に適用するとしたら…という命題に対するIBMの1つの解としてのツールがjazz。大規模で分散開発が前提となると、チームのコミュニケーションをフェイストゥフェイスで取るのは(物理的に)困難。その部分をツールがサポートするというアプローチ。リポジトリはセントラル形式だけど、サーバ側に分散リポジトリのクローンが作成できたり、チケットシステムが管理しやすいように洗練されていたりと、確かに大規模開発の中では役に立ちそう。
とはいえ、個人的には大規模開発とか興味なくなっているので使うことはないかな。とはいえ、アプローチの仕方と分散リポジトリの使い方、チャットとチケットシステムとの連携とか参考になることは多かった。刺激を受けたという意味では今回のJavaFestaで一番面白かったが、一番役には立たないw

Android用ゲームの開発に関する基本

GoogleのChris Pruett氏によるAndroidでのゲーム開発に関する基本(笑)
いや、基本なんですけど、Androidをいじった経験(2−3週間程度)またはケータイのゲーム開発に携わっていた人などにとっては基本で、それ以外の人は開始10分で置いてきぼりになっていた模様。個人的にはこういうレベルのセッションももう少し欲しいな、と。2トラックあるならば、片方は完全に入門者向け、もう片方はなにか1つか2つくらい前提条件(今回で言えばAndroidの基礎は知っている前提)があるセッションが望ましいかも。
内容としてはまずGUIレンダリングCanvasを使うかOpenGLを使うかという所から始まり、どのようにメモリのアロケートを抑止しパフォーマンスを出すかという話。個人的にはテーブルゲーム系は考えていたけどSTGとかはあまり作る興味はなかったのでCanvasで済ませていました。実際に計測してみるとスプライトが50とか100とかというオーダーならば別にCanvasで十分だけど、それ以上だとやっぱり厳しいとのこと。
ほかにも高さマップを使った3Dの描画など、(一部の人には)凄く簡単なコードをみせながらのセッションは非常に面白かった。なので、AndroidSLG作成とかいうエントリーがポストされる可能性大w
内容としてはこの記事でまとまっている模様。