札幌オープンソースセミナーへ参加してきました

ラクリナックスの吉岡さん(id:hyoshiok)が札幌で話すと聞いて参加してきました。開催の経緯とかは吉岡さんのエントリーに書いてあるので割愛。

内容としてはかつてのITベンダーの構造や吉岡さんの若い頃の話に始まり、今のIT技術者がどうオープンソースやコミュニティと向き合っていくべきか、といった内容でした。

オープンソース時代のエンジニアのあり方

かつては垂直統合型というビジネスモデルで企業が成り立っていた為、社内にて必要な技術もコミュニティも全てあったとの話です。しかし、現代では垂直統合型で生き残っている企業は少なく、ある分野に特化しているなど社内で全てをまかなえません。その代わりインターネットなどを使えば、誰でも何処ででも情報を入手でき、コミュニティにも参加できる時代になったわけです。
そんな時代のエンジニアとしては、特に言語化された情報はGoogleの検索でもすれば誰でも簡単に見つけられるので、そうではない情報(例えば生で勉強会に参加して触れることの出来る空気とか)が重要。また、エンジニアとして生きていくために何でもいいから記録を残し、それを振り返ることが重要。
自分も特にここ2〜3年で劇的に変わってきたなと自分も思います。たまに面倒にはなりますが、ブログを付けることはやっぱり重要かなと思いますね。

また、あまり流行技術を追うことはしない方がいいと話されていました。流行技術はおっていると疲れるだけでなく、すぐ陳腐化するので、OS、RDBMS、Webなど流行とは関係ない枯れた技術を学ぶべきとのことです。これについては賛否あるかな−とは思いました。確かに重要なことは理解できますが、ビジネスとしてチャンスを見逃さないためにもトレンドを見ていくのは自分的にはありかと思います。この辺は自分がUIやサービス自体に興味が深く、言語やOSなどにはあまり興味がないタイプだからでしょう。

コミュニティの話

後半はコミュニティについての話で、Linuxカーネル勉強会の話を中心に話されていました。元々このセミナーは札幌の企業がクローズな社内技術者向けのものとして企画されていたもので、あまり勉強会やコミュニティに参加していないような人が対象です。それを吉岡さんの計らいで無料でオープンなものとなったという経緯があるため、コミュニティの話は最初の趣旨に合う部分なのでしょう。
なぜオープンにすることで高品質なソフトウェアが作れるのか、コミュニティがどうして運営されているのか、企業としてはどう向き合うべきか、2ch便所の落書きNTTデータの研究者を動かしたというTOMOYO Linuxの話などこれまで知らなかった世界であれば凄く新鮮な話だったのかと思います。
自分も札幌でJavaのコミュニティを運営しているわけですが、今の所大きな目標がなかなかありません。今は継続的に勉強がしたい、それだけが目的で、後は自分のスキルアップの為なわけです。まだまだ大きな価値を生み出していませんが、いずれは社会や業界に貢献したいですね。なにより勉強したい人の手助けになればというのが現在の目標です。

最後に

と、あまりまとまらないのですが、感想をつらつら書いてみました。以前は感想とか書いてもまとまらずにポストしないことも多かったです。ですが、書いておくだけでも価値があると思い始めました。読者を意識せずに自分のメモと割り切ります。文書力はこれから付けましょうorz
今回は吉岡さんをはじめ、このような勉強会をオープンにして参加を可能にしていただいた、プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント社様、開催のきっかけをつくったテクノフェイス社様、ありがとうございました。