北海道IT技術者SITEプロジェクトに参加してきた

土曜日・・・OSCの日でしたが、2〜3ヶ月くらい前にたまたま見かけた北海道IT技術者SITEプロジェクトというコミュニティの定例会に参加してきました。会自体は去年の秋くらいから活動しているようですが、あまり他のコミュニティとかかわりを持っている気配もなく、周辺の人に聞いてみても1人だけ「そういえば検索していたら見かけたけどよく知らない」と返ってきただけです。サイトを軽く見た限りでは、SOHO系の人がメインにやっているのかな?という印象でした。
今回はOSCの懇親会にも参加したかったのですが、勉強会のテーマがアジャイルということで、講師も函館のアットウェアさんの松舘さんという方で、会社の経歴をみるとJJUGの幹部だったりアジャイル評議会のメンバーだったり、面白そうな話が聞けるのではないか?と参加してみました。

アジャイル

勉強会自体は6時過ぎからはじまり1時間ちょっとのセミナー形式でした。アットウェアの松舘さんによるアジャイルってどんなこと?という話、アジャイル原則の話、実際のプラクティスの話など、アジャイル本に書かれている内容が綺麗にまとまっていたなーという印象でした。セミナーの趣旨がアジャイルの紹介ということなので、あまり深入りはしなかったのですが、各プラクティスを実体験を交えて話していただけたので、参考になることは多かったと思います。
自分はこれまで、いわゆる中小SIerを渡り歩いてきたわけですが、なかなかアジャイルなプラクティスはチャレンジする機会がありませんでした。朝のスタンドアップミーティングやTODOボードあたりまではなんとかやれるものの、短いイテレーションのリリースなどは顧客と話す機会すら与えられないわけで困難です。周りに理解を得られなかったりして、ペアプロも断念ということもありました。とはいえ、やれる範囲でやっても効果があるというのは確かと思います。現在はどちらかというと個人開発が多く、なかなかチームでやる機会が減っていますが、個人アジャイルも出来ますし今の仕事が大きくなってきたら、もう1度チームでのアジャイル開発をしてみたいですね。

SITEプロジェクトのこと

今回、参加してみた理由のもう1つが、SITEプロジェクトのことについて説明と今後の活動方針を話す時間があるということです。詳しくは書いていいかは確認をとっていないので割愛しますが、聞いてみた感覚としては地域貢献を重要視していたり、ビジネスとしても成立するように動いたり、かつある程度は具体的にプロジェクトが進んでいると、予想していた以上に目的をもった組織だなという感触でした。
また、これまでの活動は初期メンバー(代表の知り合いとその口コミから発足したとの事)のコミュニケーションと基盤作りを主としていて、今回のイベントから他コミュニティとの交流や参加者層の拡大をするという計画とのことでした。その一環として函館のIKAとのつがなりがあったことから、アットウェアの松館さんのセミナーという流れだったそうです。
また、率直に思うところとしてはLOCALさんとの交流がないのはどうして?と感じたことです*1IT勉強会カレンダーについても告知がない件について聞いてみたところ「知らなかった」そうです。まあ、TwitterとかIT勉強会カレンダーとかLOCALやRuby札幌あたりのクラスタは比較的にゆるく横に繋がっている所もありますし、まったくの独立した島といった印象です。今後はどうなっていくのかは解りませんが、幸いにも札幌Javaコミュニティに興味を持ってくださった人もいるので協力していきたいですね。

はこだてIKAについて

今回の最大の収穫としては、はこだてIKAがすごい!と認識できたことです。前に少しは名前を聞いたことがある組織だったのですが、講師の松館さんをはじめ函館の幾つかの企業が集まって作っている団体で、それらの企業からも5人近く函館から遠征に来ていました。
懇親会では函館の現状やIKAについて色々と話を聞くことができましたが、なにより凄いのは任意団体で市から支援してもらっているということです。月2回ほどのセミナーをケーブルTV局の会議室を借りてやったり(1回は技術者向け、もう1回は一般向けパソコン講座)、夏に向けてはJava系で有名な人が立て続けに3人もやってくるような予定だそうです*2
仕事としても函館は厳しいものの、直接東京とやり取りをする北海道では少し違った視点の場所という話や、小さな町だからこそ技術者があまり流動的にならずに「育てる」ことができるなど、興味深く話を聞くことが出来ました。札幌Javaコミュニティとしても、遠征のためにアップをはじめたいと思います(笑)

まとめ

予想以上に有意義な参加になりました。・・・が、どうしてOSCの日にかぶせたのかなというのが残念です。

*1:もしかしたら何らかのつながりがあるのかもしれませんが、話した範囲の主要メンバーは誰も知らないとかそんな感じです

*2:まだ確定でもなくアナウンスされていないので誰か伏せておきます