見積もりに対する理想と現実

 理想の世界でどうなるかを聞いて、次に実際どうなるかを聞くことで、作業が理想通りに進むのを妨げる要因について考えさせることができるとウィスコンシン大学のロビン・J・タナー教授は語る。

http://tb.itmedia.co.jp/tbs/news/articles/0902/27/news082.html

これもの凄く納得したかも。
プロジェクト管理していても、「これこれこういう感じで作るわけだけど、どのくらいで可能?」と聞くことはよくあります。振り返ってみると2種類の返答がありますね。
「だいたい○日でできると思います」と答える人、「問題がおきなければ○日くらいで可能ですが、はまったりすると△日くらいはかかると思います」と答える人。経験からして前者の人が○日で終わることは少なく、後者の人は○日または遅くとも△日までにはちゃんと終わらせる事ができます(で、出来ない場合は無理といえる)。
これってアタリマエかとは思いますが、ソフトウェア開発なんて不確定要素の塊で設計書がしっかりと記述してあってもグダグダになる事は多いです。その時の状況からどのくらいグダグダになる確率が高いか、それはなんとなく匂いでも解ります。しらずしらずのうちに「理想」と「現実」をシミュレートしているわけですね。
記事にあるように、その辺りが不足している技術者には、「理想の世界でどうなるかを聞いて、次に実際どうなるかを聞くこと」で上手く誘導するのは効果ある話かと思います。それでもシミュレートできない人は・・・アテにしないのがいいかもしれません。