第3回勉強会

第3回となる勉強会を開催しました。
参加人数も第1回が4名、第2回が5名、そして今回が9名と、順調に増えてきております。会場費やその他もろもろを考えても10名くらいが安定して参加するようになれば、なんとかコミュニティとしての体裁は整うのかなと感じます。

ユースケース駆動開発実践ガイドの読書会

前回に引き続き読書会ということでモデリングに関してです。今回は前回の続きのような感じでユースケースに関してです。前回はユースケースシナリオについてがメインでしたが、今回はユースケース図についてとレビュー時のポイントでした。

ユースケース図はユースケースシナリオの目次

結局のところ、ユースケース図自体では役に立たないもので、本質はユースケースシナリオなわけです。ただ、ユースケースシナリオが多くなってくれば当然ながらどうにかして整理する方法が欲しいわけです。そこで活用するのがユースケース図という事になります。
ユースケース図では、ユースケースをある程度の機能ごとにパッケージ分けを行います。また、各パッケージのユースケース図においては、各ユースケースがどのような関係を持っているかについて簡単に関連をつけておきます。ただし、関連に関してはあまり多くのステレオタイプを使うことはせずに、「AはBの間に行われる(include)」と「AはBの後に行われる(preceed)」の2つと、「アクターがAを利用する(use)」のみを使おう、という主張です。実際にユースケースを汎化したりしても意味がないケースが多いですからね。

レビューは顧客参加

ユースケースのレビューには顧客を参加させることが重要です。別に開発中ずっと傍にいることを要求しているわけではないので、しっかりと要求を承認してもらうプロセスが重要です。これは、後から仕様なのか仕様変更なのか揉めることを防止することにもなります。
ここでユースケースの記述が抽象的ではなく、画面名やボタン名が書かれた具体的で顧客でもイメージしやすい形というのは利いてくるわけです。勿論、画面のモックアップ(紙芝居)を併用することでより完成形のイメージを共有できるでしょう。

次回

次回はロバストネス分析になりますが、読書会というよりワークショップ形式でやろうかなと考えています。本は参考書として、簡単に解説を行い、実際にユースケースシナリオからロバストネス図を書いてもらおうかな、と。なので、次回から参加する人も安心ですよ!
ちなみに次回の開催は12月20日(土)、次々回は1月末か2月頭になります。3月はイベントを予定しているので1月2月であわせて1回、3月はイベントのみの予定です。

Flexのライブコーディング

今回から夜間のコマも確保しているので、読書会の後はエクストラステージです。グーグルグループで少し話題となっていたFlexについて紹介と、実際に簡単なアプリを作成するということでセッションをしてもらいました。
Flexについては自分はバージョン1の頃に業務で使用したことがあります。その頃は、サーバでFlashを生成してクライアントに返すような仕様だったと思いますが、Flex2になってFlashコンパイルして配布するのがデフォルトになったようです。実際にFlex Builderを使用してポトペタGUIなどを作っていました。
感触としては悪くはないのだけど、どこに適用するかが難しいな、という印象です。確かにGUIFlashベースでリッチですが、ちょっとしたウェブサイトで使うにはグリッドとかそこまで必要じゃないです。逆に業務系の場合はリッチにする必要があるか、という話でしょうか。リッチにすることで喜んでもらえるならばリッチにするに越したことないですが、コスト的な面やFlex開発者の少なさから採用されるケースが少ないような、と感じるところです。弱点として資料が少ないという話もされていましたが、その辺もあるのかもしれません。
次回以降もやる予定とのことなので期待しています。