オープンソースカンファレンス北海道2011に参加しました

先週の土曜日になりますが、オープンソースカンファレンス北海道2011(OSC)が札幌市で開催されました。今年はスタッフとして参加しつつ、札幌Javaコミュニティとしてテスト駆動開発JUnitに関してセッションを1本持ちました。簡単に参加レポートを書いておきます。

テスト駆動開発による安心開発 ー「もう何も怖くない」

テスト駆動開発による安心開発 ー「もう何も怖くない」というネタなタイトルでテスト駆動開発に関して話ししました。講演資料はこちらです。

OSCでは3回目くらいのセッションだったのですが、やはり45分は中途半端でやりにくいですね。60分あればもっと余裕を持って話せますし、逆に30分以下だと「色々話すのは無理なので話題を絞ろう」となるのですが、45分はどうにも中途半端に感じます。自分だけでしょうか?
さて、感想ですが、今回はTDD Boot Campのように、参加者がTDDを目的に集まったわけではないため、反応がやや違いました。内容としては上のスライドにあるように、「テスト駆動開発をするワケ」と「テスト駆動開発によって開発が安心できるものになり楽しくなるよ」という内容です。また、セッションの説明文はこんな感じでした。

ソフトウェア開発には、品質・仕様変更など、たくさんの"不安"があります。
しかし、"不安"には然るべき理由がありますし、"不安"に感じなければ対策を取ることもできません。
本セッションでは、"不安"を軽減する効果の高いテスト駆動開発について、Javaによるデモを交えてお話しします。

調整をしていくとデモをする時間がとれないなーと思ったので、覚悟を決め、セッションの最初にデモを行いました。テストリストを予め4つほど用意しておき、5−6分程度で何の説明もなしにまずはテスト駆動開発を見せたわけです。結果として、感想のブログなどを見ても好印象だったようでした。
TDD Boot Campなどではじっくりと座学で理論や背景的なものを聞き、デモを見て、最後に実践するという流れです。これは非常に有効なことなのですが、時間の限られた講演でTDDを伝えるには、もっともっとデモを多くして良かったのかな、と感じました。それこそ30分くらいデモをやりながら解説し、10分でまとめるくらいな勢いです。
自分としても色々と収穫のあるセッションだったので今後に生かして、今後もテスト駆動開発の啓蒙を進めていきたいですね。

スタッフ参加

今回、OSCにはスタッフとして参加していました。役割としては、セミナー会場のオペレーションということで、主にセミナールーム1(大きな会場)を中心に誘導などを行っていました。今回のOSCの感想をスタッフ視点で幾つか。

  • 参加人数が限界。一部セミナーは本当に蒸し風呂状態で申し訳ない。すべてはエコ。
  • 個別に頼まないとなかなか席を詰めてくれないのが困った
  • ランチセミナー食べにくかったですね
  • 事前準備とか同僚に助けられた!
  • スタッフ側から見ても内輪感のある場所あったですね、良くないと思う

最後に来年の自分に向けてメモを残しておきます。永遠の課題というのがあって、自分はあの手のイベントで「お客さん(様)」という言葉を使うことはありません。「参加者」と「お客様」は違います。「参加者」はイベントの進行について協力する義務があります。「おもてなし」は重要と思いますが、たまに「フルサービス」を期待される方が居るので困ります。もし、来年のOSCや他の勉強会などのイベントに参加されるときは、少しでも運営に協力しようという気持ちになると、スタッフも参加者も、より幸せになると思います。特にOSC北海道は、今年の動員が600人以上と聞いてます。スタッフの数・質共に限界に来ているでしょう。ちょっとした歪みで大きな問題になる、というリスクも抱えてます。なので、来年は参加者の協力について考えてスタッフ参加したいな、と思います。
尚、この考えについては、オープンソースカンファレンス運営陣の公式見解ではありませんので、あしからず。

おまけ

今回、何人かよりこのブログのタイトル「やさしいデスマーチ」の由来についてつっこまれました。特に意味はないというか、「やさしいー」とかってよくある初心者向けの本と、みんな大好きなデスマーチをかけただけです。一度見たら語感を忘れられないとも言われましたが、狙い的には成功なので、特に気にしないでくださいw