25-見られて恥ずかしいデータは使わないこと
「プログラマが知るべき97のこと」の25個目のエピソードは、テストデータやコメントに関する話です。笑い話で済む場合も済まない場合もあり、程度問題ですが1回くらいは経験があるのではないでしょうか?テストデータ・コメント・メッセージなどにネタを仕込みたくなる時はあります。ゲームやアニメのキャラクター、ちょっとハマっているスポーツの選手名、2ch用語やアスキーアートなどです。例えばこんな感じに・・・。
public void doSomething(String text) { if (text == null) throw new IllegalArgumentException("m9(^Д^)プギャー"); // ... }
万が一、この例外が発生し、顧客からログが送付されてきたとしたらと思うとぞっとします。ネタを理解してくれる顧客であれば、これを機会に親密な関係になれるかもしれませんが、信頼を失うリスクを賭けてまで行う事でもないでしょう。
このエピソードは他のありがたいエピソードに比べたら「当たり前」の事を書いているだけに感じるかもしれません。しかし、きのこ本に寄稿するようなプログラマでもこのような武勇伝を持っているのです。親近感も沸きますが、以下の言葉を忘れないようにしたいですね。
要するに、コードに何かテキストを入力する時はーコメントであれ、あるいはログ、ダイアログ、テストデータであれー常に「これが公になったとして問題にならないか」と自問せよ、ということです。
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