開発環境

今後の講座は統合開発環境Eclipse(V3.2)をベースに行います。
入門者向けの講座の場合、開発環境を使ってはならないような風潮もありますが、実際のプロジェクトに投入されたときにEclipseを使えなければ話にならないのも事実です。
よって、この講座ではEclipseを使いながらJavaの基礎を学んでいくスタンスをとります。

統合開発環境 Eclipse

CやJavaを含めほとんどのプログラミング言語は、テキストエディタコンパイラの2つがあれば作ることができますが、現実の開発現場では統合開発環境(IDE)と呼ばれるツールを使っています。
IDEと言われるととても凄いツールのように思えますが、要はコーディング用の専用エディタにコンパイル機能がついたものというのが最もシンプルな形です。
CなどではMicrosoft社が販売しているVisual Studioなどが有名ですが、JavaではEclipseと呼ばれる開発環境が事実上の標準となってきています。
以前はBorland社のJBuilderというIDEが主流でしたが当然のごとく有償で決して安くはありませんでした。
それに対してEclipseは無償(フリー)ということもあり、爆発的に広まっています。

実際に開発の現場に入ると、ほぼEclipseを使って開発することになります。
よって幾らJavaを習得してもEclipseを使えないとしたらば現場では即戦力になりません。
Javaを充分に学んでいればEclipseの使い方は覚えれば良いだけです)

コマンドラインからのコンパイル

前章ではC言語テキストエディタコンパイラで学んできました。
これはソースファイルをコマンドラインからコンパイルすることで、実行形式のプログラムが完成するということを学んで欲しかったからです。
Javaでも同じようにソースファイルを書いてコンパイルする手順を踏みます。
それはコマンドラインからやってもかまわないのですが、Eclipseの操作方法を学ぶ事も重要と考え、統合開発環境Eclipseを使い行っていきます。
コマンドラインからコンパイルして実行する手順に関しては後で軽く説明したいと思います。